Ksyrium Elite Sのハブをメンテナンスしました。
キシリウム エリートSのハブを分解メンテナンスしました。モデルイヤーは2014年です。
マヴィックのこのモデルはハブのメンテナンスにグリスではなく専用のオイルを使用します。
当時、このリムの切削デザインに惹かれて購入したものです。リムの贅肉を削っている感の分かりやすさで言えばこの年代のマヴィックが一番ではないかと思います。
まず後輪からハブを分解していきます。
フリー側のアクセルシャフトを止めているナットを取り外します。5mmのアーレンキーをかけながら17mmのスパナをかけて取り外せます。
次に反フリー側のはめ込み式スペーサーを手で引き抜きます。本当にハマっているだけなので少し力を入れると引き抜けます。
次に専用工具を使用して玉当たり調整用のパーツを外します。フリー側に5mmのアーレンキーを差し共回りを防ぎながら行います。なお専用工具とはこれらのことです。
右側の黒い工具がMAVIC純正、左がXーTOOLのものです。玉当たり調整用のパーツに空いている穴に工具をかける際、金属でできているXーTOOL製のほうが使いやすいかと思いましたが純正工具の方が微妙に角度がついており純正工具の方が作業効率は高かったです。
玉当たり調整パーツが外れるとアクセルシャフトを引き抜けます。
いよいよフリーボディを取り外します。すでにアクセルシャフトは抜けた状態なので持ち上げるようにして外します。
外れるとラチェットのツメが出てきます。このモデルは180°ごと計2個のツメがあります。
ツメにはスプリングが付いているので無くさないように注意しながら取り外し、清掃していきます。
ほとんど使用していないのでオイルのまわりは十分ですがホコリと金属粉で黒く汚れていました。
注意しないといけないのがフリーボディとフリーのベアリングで挟まれるようにワッシャが1枚かましてあります。清掃後の組み立て時に忘れないよう注意してください。
清掃後、各部に純正のオイルを差し組み上げていきます。フリーボディの裏側はダストシールと接触する部分です。オイルを差しすぎるとゴミの付着をよんで回転がより渋くなりますので手で伸ばす程度にしておきました。
分解の逆手順で組み上げれば完了です。玉当たり調整用のパーツは締め込みすぎると回転が悪くなります。このタイプのマヴィックホイールは取り付け後でも玉当たり調整できますので軽く最後まで締め込む程度にしておきます。
次にフロントハブです。後輪より簡単です。
まずハブのスペーサーを左右外します。リアと同様に工具不要で引っ張るだけで引き抜けます。
次に玉当たり調整用のパーツを専用工具で外します。外せるのは片側だけですので工具をかける穴の有無で判断します。反対側のアクセルシャフトに5mmのアーレンキーをかけ外します。
玉当たり調整用のパーツを取り外すとアクセルシャフトが引き抜けます。
各パーツを清掃しリア同様に純正のオイルを差します。
分解の逆手順で組み立てれば作業完了です。前輪も車体に取り付け後、玉当たり調整可能ですので軽く最後まで締め込む程度に締めておきます。
このアルミの無機質なデザインがなんとも言えません。スポークがサビやすいという欠点はありますが貴重な15Cのリムテープ不要なホイールとして大事にしていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。