TOKENのTK4624を使っています。

PF30のカーボンフレームにスレッドBB用のアダプター”トーケン TK4624”を取り付けました。

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RidleyのHelium XはPF30企画でボトムブラケットが設計されています。軽量フレームらしく(フレームセットで1150g)BBはカーボンシェルでアルミのスリーブなどない仕様です。

当初BBはTOKENのPF30APSを使用していましたが1000km未満で汗によるドライブ側ベアリングのサビが発生。ゴリ感と異音も出たためBB交換することにしました。仕様上PF30は外部からの水分、汚れに弱く(ベアリングを保護しているのはダストシールだけ)新たにPF30のBBを新調しても同様のトラブルが発生するリスクが高いと判断し、経験上トラブルの少ない(というか全くない)シマノのスレッドBBに換装することにしました。

まずは装着済みのPF30BBを取り外します。使用した工具はgrungeのプレスフィットBBリムーバーです。

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これで圧入されているBBを内側から叩き出して取り外します。

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ところがフレームと樹脂製BBスリーブの相性なのか一向に抜けてくる気配がなかったのでソケットレンチ用のエクステンションバーに切り換え叩き出しました。

つぎにTK4624を圧入します。ドライブ・ノンドライブ側の表記に沿って片側づつ作業を進めます。まずはドライブ側から。スリーブとフレームにグリスを塗布したうえBBアダプターにキズがつかないよう養生します。このときTOKENロゴの向きをフレームの白いラインと同一線上に合わせました。

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BB圧入には自作工具を使用しました。これが初出ではありませんがワッシャの数を増やして強度を上げています。

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圧入しました。このとき締め上げるたびにパキパキ、ペキペキ異音がしますがそんなものです。

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次にノンドライブ側を圧入します。同様に養生します。

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フレームとBBアダプターが完全に密着するまで締め込みます。

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圧入できました。この時点でBBアダプターの金属製スレッド部分が歪んでいるとスレッド式BBが挿入できません。この問題を回避するために先にスレッドBB本体をアダプターに装着してから圧入するよう指示している同様のアダプターがありますが、強度を確認したかったのでアダプターのみ圧入しました。

圧入後の状態。360°にわたって均一に圧入されています。

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別角度から。加工精度は高そうです。

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BBはシマノのBB-R9100にしました。

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締め込んで行きます。手でスルスルと入っていきます。どんつきまで手で締め込むことができました。金属製スレッドはフレームからの影響を受けて歪まない程度には強度があるようです(よかった)。

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たまたまですがBB-R9100の表記が真上に来ました。次回BB交換時に品番の確認が容易になります(小並感)。

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しばらく乗ってから耐久性や使用感をアップしたいと思います。